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活動報告

アジアに展開する

2012/08/27

フィリピン洪水支援現場レポート(4)

Civic Forceは、豪雨による洪水で大きな被害を受け60万人以上が避難生活を 続けているフィリピンで、8月16日からスタッフを派遣し、フィリピンのパー ト ナー団体CDRCとともに支援活動を展開しています。被災地の生活状況や衛生状態が悪化するなか、米や豆、乾燥魚などの食糧、毛布、石鹸など の生活 物資を家族ごとに配れるよう準備を進め、8月20日からこれらの物資の配布を 開始しています。

 (なお、これらの事業はジャパン・プラットフォームの「フィリピン洪水被災者支援2012」として実施しています)

 以下は、フィリピンで緊急物資を配布中の現場スタッフからの7月22日の活動レポートです。

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今日は小さな男の子とその家族が手伝いに来てくれました。彼らの家は洪水によって流されましたが、別の被災地の物資配布のための梱包作業を一緒にやってくれました。梱包作業は、大量の米を10kgずつに区分けする、気の遠くなるような作業です。米10kgは家族の多いフィリピン家庭の1週間分に換算されます。さらに、この写真では干し魚を1家族分の1kgに区分けしています。今日24日は約400家族分、明日には1,000家族分の梱包作業をする必要があり、人々の助けで成り立っている事業です。被災した人々が別の被災者の人の手助けをするという関係を続けているフィリピンの援助を見習いたいと思う瞬間でした。

 

 

 

 

 

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今日は、メトロマニラ州パナクエ(Panaque)地区の2つの村を対象にした合同配布で、400家族が配布地にやってきました。

 

 

 

 

 

 

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配布地に来ていた少女にインタビューする機会があり、話を聞いてみました。

ノレリンさん(15歳)は「洪水の時は胸のあたりまで水が来て、親戚の家に避難しました。政府からの食糧配布もなく、今までは親戚や近所の人から食糧を分けてもらって生活していました。やっとこれでまともな食事ができそうです」と語ってくれました。この地域は洪水前から貧しい地域で、地元では「ドリームランド」と呼ばれているそうです。ドリームランドは夢の国という意味ではなく、自分たちが所有できる土地になることを望んで名づけているそうです。貧しく、土地を持つことができない人々は、お金がある人が住まない湖や川の近くに住むしか選択肢はなく、常に洪水の被害にあるのは貧しい人々です。少しでも洪水の被害に遭った被災者への手助けとなれるよう、配布事業をメトロマニラ州を中心に北から南まで移動しながら配布事業を行っています。

 

 

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皆さまのご支援を賜りたく、フィリピン洪水支援の指定寄付口座をご案内致します。

■三井住友銀行 青山支店 普通 7027390   公益社団法人Civic Force(コウエキシャダンホウジン シビックフォース)      

■クレジットカードのご寄付は下記より受け付けております。    

https://bokinchan2.com/civicforce/donation/bokin/page1.php               

詳細は、追ってHPなどでご報告させて頂きます。皆さまのご支援・ご協力に心より感謝申し上げます。