災害支援のプロフェッショナル Civic Force(シビックフォース)

活動報告

被災地を支援する

手作り風呂設営・運営事業

2011/07/04

徐々に進む水道復旧と手作りお風呂の今

南三陸町では、急ピッチで水道復旧工事が進められています。現在のところ、水道管に大きな損傷がない場所に関しては、町内のほぼ全域にて仮通水の処置は終えています。この仮通水とは、塩分を含んでいるため飲料には向きませんが、生活用水として使える水の通水のことです。現状では、水の塩分を除去したり、新たな水源を確保したりすることで飲料用に適した水を水道として復旧させることが急務でしたが、南三陸町の発表によると、志津川や入谷地区で、1日から飲料用として使用できることになりました。歌津、戸倉地区などでは未だ、飲料用の水道復旧にはもう少し時間かかるとのことですが、7月中旬ごろには飲料用として使用できる見込みです。

震災から3か月半が過ぎましたが、ようやく水道の復旧のめどが立ちました。地元の方々に運営を引き継いだCivic Forceのお風呂は今、どのような状況でしょうか。

民家の敷地内で運営していた寄木地区のお風呂。こちらは6月23日に仮通水したため、寄木地区内の利用者の各家庭でもお風呂を入れることができるようになりました。それに伴い、このお風呂の役目は終了する見込みです。大工ボランティアによって設営されたお風呂の建屋はしっかりした構造なので、地域住民の皆さんからは今後、集会場などとして使いたいと声が上がっています。
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(寄木地区の手作りお風呂。お風呂の壁には地元の方々の掃除当番表が貼ってあった。)

韮の浜地区のお風呂も周辺の大半が仮通水したため、今後お風呂を継続するか、どのように使用するか、地元の方々が考えているところです。

一方、このお風呂の近くにある老人保健施設のつつじ苑は、まだ仮通水しておらず、従来通り、Civic Forceの給水車による配水を受けて給湯器でシャワーを使用しています。

Civic Forceでは、地元の皆さんが五右衛門風呂を作ろうとしている姿をみて、3/30から南三陸町の6か所でお風呂設営を開始しました。水道の復旧によって、その役目を終えていくお風呂もありますが、継続が必要な場所ではそのニーズを都度把握し、応えていきたいと考えています。

0704韮の浜.jpg(韮の浜の手作り風呂)