災害支援のプロフェッショナル Civic Force(シビックフォース)

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活動報告

被災地を支援する

大型カーフェリー就航事業

2011/05/05

5月4日(水)被災地において「道」を取り戻すという支援

5/4は、手作りお風呂事業の一環で、南三陸町内の老人保健施設に設置した簡易シャワーユニットの2回目の利用日でした。今回はストレッチャーや車椅子等から降りて、お風呂に横になれる方を対象にした入浴サービスの日で、Civic Forceのスタッフもお邪魔して、湯沸し等の運用を確認しながらお手伝いしました。設営した湯沸しシステムに問題がなければ、あとはそれを引き続き利用される皆さんに利用方法や故障の際の対処方法などを引き継いでいきます。

 

一方、気仙沼・大島では、いつもどおり、島からの要請を受けた支援物資を積んだCivic Forceのトラック定期便が、「ドリームのうみ」に載って海を渡りました。5/3からは、8:40発の便に載せ、積み下ろし後10:40大島発の便で帰ってくる体制に変更しました。10:00気仙沼発の便には、市からの物資や工事車両等が乗り込むことが多く、受け入れが重なることから変更したものです。体育館等の一次避難所から、旅館等の二次避難所に移動しはじめたこともあり、今後の支援ニーズや支援のあり方について、大島の関係者や、気仙沼市災害対策本部と協議もしました。

 

5/4で、大島に大型カーフェリー「ドリームのうみ」が就航して1週間になりました。この間、復旧のための工事車両や支援車両など、これまで大島に頻繁に渡ることができなかった大型車両や建材が多く積載されました。そのほか、本土への買い物や病院への送り迎えのほか、通勤・通学の足として多くの方にご利用いただいてきました。Civic Forceが当面1ヶ月分の燃料代を負担していることから、車両利用料を半額に、支援車両は一定量まで無料で運ぶことができ、人とモノの導線を急速に取り戻し始めています。島内では、この1週間で仮設住宅の建設が始まり、各所でインフラの復旧作業や家屋の一部修復など見られるようになりました。Civic Forceは、必要な支援物資をタイムリーにお届けするほか、島の皆さんにとっては「国道のような存在」である航路の復活で、復興を応援しています。

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南三陸町でも民間会社が導線を復活させるニュースがありました。

南三陸町に唯一走っていた鉄道、JR気仙沼線(気仙沼-前谷地間73キロ)のうち、南三陸町志津川と気仙沼の間で、週明け9日から路線バスの運行が始まります。これは、10日からの学校再開に合わせて開設される路線で、平日は1日上下9便ずつ運行される予定です。路線はほぼ気仙沼線に沿って運行されますが、いまだに多くの人が避難するベイサイドアリーナにも停留します。JR気仙沼線は、通勤・通学や買い物客が利用していました。しかし、大震災と津波の影響でホームや線路が流されたり、鉄橋が崩落し、いまも復旧のめどが立っていません。

同時に町では、病院や役場への移動手段として無料シャトルバスを9日より運行します。11路線で、それぞれ2~3往復する計画です。連休明けから学校が始まります。被災者の皆さんが生活を取り戻す足の確保は、やはり重要なテーマです。

 

5/4現在、南三陸町内に避難されている方は6,086人、気仙沼市内には4,905人おられ、両地域でいまだに1万人をこえる被災者の皆さんが、一次避難所で生活をしています。