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活動報告

被災地を支援する

2018/05/28

【夢を応援プロジェクト】「支援が生きる力になりました」―卒業生からのメッセージ①

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東日本大震災で被災した学生を、奨学金と教育プログラムで支援する「夢を応援プロジェクト」。2011年9月からこれまで、1人あたり月額3万円の奨学金を約1000人に支給しています。

2018年3月をもって奨学金の受給を終了し、社会人として新たな一歩を踏み出した卒業生89人からメッセージが届きましたので、その一部をご紹介します。(年齢は2018年5月時点)

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「海外インターンシップに参加しました」―宮城県出身/男性/23歳

震災でたくさん苦しい思いをしましたが、奨学金のおかげで海外のインターンシップに参加し、起業や社会人としてのマナーなどを学ぶことができました。支援いただいた皆様には感謝の言葉しかありません。4月からはロボットをつくる会社で働いています。おもちゃを作ることが夢なので、その実現に向けてこれからもがんばっていきます。

 

「看護師として地域医療に貢献したい」―福島県出身/女性/22歳

震災のとき、活躍する看護師の姿に感銘を受けて看護の道を志しましたが、経済面の負担が大きく進学をあきらめかけました。その矢先にこの奨学金を知り、高校3年と大学4年間、多大なご支援をいただきました。無事、国家支援に合格し、現在看護師として働いています。1日も早く一人前の看護師になって地域医療に貢献し、今も苦しんでいる被災者の方々に寄り添いながら復興の道を歩んでいきたいです。

 

「その場かぎりで終わらない交流の機会に感謝!」―岩手県出身/女性/23歳

2017年夏、夢を応援プロジェクトの教育プログラムに参加しました。そのとき熊本で会った韓国の大学生との交流はとても素敵な体験でした。彼らとは先日、韓国でもう一度再会することができました。その場かぎりで終わらない関係が、国をまたいで続いていく機会をつくっていただき、ありがとうございました。

 

「母子家庭の境遇を憎むことなどない」―福島県出身/女性/21歳

5年間支援いただいたおかげで、たくさんの良い思い出ができました。母子家庭で苦労もありましたが、基金のおかげで自分の境遇を憎むようなこともなく充実した学生生活を過ごせました。4月から企業の事務職として働いていますが、私のように支援によって夢を叶えられる人が今後も増えていくことを願っています。

 

「支援が生きていく力に」―福島県出身/男性/23歳

震災当初から経済面・精神面でご支援いただけたことは、私の人生を形成していく上で大きな力となりました。前へ進む力は、生きる力になりました。おかげさまで、春から晴れて医療系の企業で営業職として働きます。今度は、私が恩返しをする番です。夢を追う人を応援できる立場になりたいです。

 

「夢だった教師になりました」―岩手県出身/男性/22歳

東日本大震災で被災し、一時は教師になるという夢をあきらめかけました。でも夢を応援プロジェクトのおかげで、大学の学費や一人暮らしの生活費などを支えていただき、目標の教師になることができました。これからは教師として社会に貢献できるよう、精一杯仕事をしたいです。

 

「募集要項のタイトルが未来を向くきっかけに」―宮城県出身/女性/22歳

「20年後の自分に手紙を出そう」。夢を応援基金の募集要項のお題を見たとき、衝撃が走りました。当時、震災で多くを失った私は、将来に不安しかなかったからです。でもそれをきっかけに将来について考え、震災を乗り越え笑っている自分を想像するようになりました。そして、奨学金を受けて7年。支援のおかげで未来を信じてがんばることができ、4月から客室乗務員として働いています。