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活動報告

被災地を支援する

夢を応援プロジェクト

2015/07/08

【夢を応援プロジェクト】「小さな行動でも復興の力に」―奨学生からのメッセージ③

東日本大震災で被災した岩手・宮城・福島3県の学生を、奨学生とサポートプログラムで支援する「夢を応援プロジェクト」。奨学生の皆さんが2014年度を振り返り、「学んだこと」、「力を入れたこと」、「今伝えたいこと」などをテーマに課題作文を書いてもらいました。ここに、その一部を紹介します。

今回のテーマは前回に引き続き、「今、私が伝えたいこと」。夢に向かって歩みを進める姿や、伝えたい被災地の現状など奨学生の思いを感じ取ることができます。(※学年の記載は2015年3月時点)

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IMG_0237.JPG「被災者の助けになりたい」―大学4年/男性/岩手県出身

岩手県大船渡市に帰省する度、瓦礫で灰色だった街が色づくように変わっていくのを嬉しく思います。大学生活最後の年で就職活動に身を注ぐことになります。私のように震災を本当の意味で乗り越えられてない被災者の助けになるような仕事をしたいと思い、地元で就活をすることにしました。迷っていた時間の分、少し出遅れた感じはありますが、就活を頑張っていきたいと思います。

震災を風化させないためにできること―大学3年/女性/宮城県出身・在住

この4年間はあっという間に時間が過ぎ去ったような気もします。海の近くにあった私の家は、危険区域地区の対象となり、家を建てることが許されていません。私たち家族は未だに仮設住宅での生活を強いられています。あの大きな衝撃をあの震災を風化させないためにも、生かされた私たちが次の世代へ語り継ぎ、バトンを繋いでいかなければならないと思います。

「私の故郷は復興などしていない」―大学1年/女性/福島県出身

原発事故による避難地域である私の故郷浪江町は、震災当時から何ひとつ変わっていません。原発事故は、私達から本当に多くのものを奪いました。決して、お金で代償出来るようなものではありません。しかし、賠償金が支払われている被災者のことを、あまり良く言わない人がいると聞きます。私達は好きで原発事故被災者になったわけではないのです。福島が本当に復興するまで、どうかあたたかく見守ってください。

「子どもたちが夢を実現できる環境づくり」―大学3年/女性/宮城県出身・在住

たくさんの子ども達が夢を実現できるような環境をつくりたいと考えています。震災から4年が過ぎ、日常生活は戻りつつあるものの、子ども達が震災の恐怖を抱えながら生きています。そして、心の中にある恐怖を表に出せないままです。将来、教員になり生徒たちが少しでも夢に近づけるようにサポートをしていきたいです。

「小さな行動でも復興の力に」―大学2年/女性/宮城県出身・在住

私が伝えたいと思うことは「この震災を忘れないでほしい。もっと多くの人々にこの震災のことを深く知ってほしい」ということです。少しでも多くの人々にこの震災を知ってもらい、もう二度と同じことを繰り返してしまわないよう、人々の心に伝えていきたいです。どんなに小さな行動でも復興へのひとつの力となると私は思います。