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活動報告

アジアに展開する

2014/04/01

【フィリピン中部台風支援】寄付受付終了のお知らせとご報告

フィリピン中部台風支援の寄付受付は3月31日をもちまして、終了いたしました。Civic Forceでは、昨年11月8日にフィリピン中部を襲った台風30号の被災者支援活動を行うため、発災直後から募金活動を開始し、これまでに全国のたくさんの皆さまから温かいご支援を頂きました。改めて深く感謝申し上げます。寄付金の合計金額は確定次第、近日中にホームページでご報告いたします。

皆さまからのご寄付は、緊急支援物資や家を破壊された方々の避難所となる「エマージェンシーテント(緊急避難用テント)」の配布活動に活用したほか、壊滅的な被害を受けた農業の再開のために活用いたしました。

1060世帯に1週間分の食料と生活必需品を配布

1463454_10153549568165612_2140621909_n.jpg緊急支援物資は、現地のパートナー団体「CDRC(Citizens' Disaster Response Center)」とその地域支部「LCDE(Leyte Center for Development)」と協働し、約1週間分の食料と生活必需品が入るリリーフパックを1,900世帯に配布しました。配布地域は市街地から遠く離れ、貧困層が多く住むレイテ島アランアラン市、アルブエラ市。ここに住む住民たちは台風による猛烈な風と大雨による洪水を受け、家屋の多くは倒壊し生活必需品も失っていました。

リリーフパックには、米10㎏、乾燥魚1㎏、イワシ缶詰6缶、クッキングオイル500ml、石鹸1個、洗濯石鹸1本、ビニールシート5m、スリーピングマット1枚、毛布1枚、歯ブラシ3本、歯磨き粉チューブ1本、女性用生理用ナプキン1袋を入れ、避難生活に必要な物資を提供しました。(これらの活動の一部は、ジャパン・プラットフォームの助成金を活用しています)

安心して眠れる避難場所を提供

メリー・ゴールドさん一家.JPGまた、発災直後に災害時連携協定を結ぶ静岡県袋井市の倉庫に保管していたエマージェンシーテント(緊急避難用テント、たたみ約10畳分、1家族6人程度の収容可能)960張を被災地に輸送。特に家屋損失の被害が大きく、政府や各国の援助機関から支援が行き届いていなかったサマール島ギワン市とレイテ島タナワン市の960世帯にエマージェンシーテントを配布しました。家の修復が困難な状況の中、安心して眠ることができる避難場所として今も活用されています。

被災者の生活再建に向けた農業支援

このほかパートナー団体と協働して行った被害状況の調査に基づき、今年2月からは、主要な産業である農業の再開支援に力を入れました。猛烈な風、雨により収穫前の作物を失い、農具も破壊されてしまった農家の生活を立て直すため、レイテ島アランアラン市のタバンゴハイ、サルバシオン・ファーム、ランギットの3地区で、作物の種子、農具の配布を決定しました。

                IMG_7172.JPG  IMG_5951.JPG

具体的には、パライ(未脱穀米)50キロ、野菜の種(トマト、ナス、オクラ、チンゲンサイ、マスタード、ラディッシュ、クウシンサイ、ニガウリ、サヤインゲン、カボチャの10種類)を計806世帯に配布。また農具(くわ、熊手、噴霧器、シャベル、なた、土をたがやす馬鍬など)は10世帯に1セット届けました。

台風が去ってからまもなく5カ月が経過しようとしています。Civic Forceはアジアパシフィック アライアンスのメンバーとして、引き続き同組織のメンバーであるCDRCの活動をサポートしていきます。

 Civi Forceの活動地域

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