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活動報告

アジアに展開する

2014/02/24

【フィリピン中部台風支援】台風銀座のフィリピン、「今後被害を最小限にするために」

IMG_6175.JPG台風30号の影響で甚大な被害を受けたフィリピン中部に対し、Civic Forceはフィリピンのパートナー団体と協力し、継続して支援活動を展開しています。

主要な産業である農業は壊滅的な被害を受け、借金をして次作用の種を購入し、なんとか農業を続けている人がいる一方、すべてを失い未だに作物の種を植えることができない人もいます。Civic Forceでは被災地の農業再開を支援するため、2月21日から作物や次作用の種を失った農家を対象に支援活動を継続して続けています。

活動は現地のパートナー団体である「CDRC(Citizens' Disaster Response Center)」とその地域支部LCDE(レイテ開発センター)と協働し実施しています。発災直後から現地調査のため被害の大きかったレイテ島、サマール島に入ったCDRCの副事務局長、カルロス・パドリナ氏(49)。彼は現在もレイテ島で活動を続けています。
 

カロイ.JPGこの3カ月間について「発災直後はがれきや電柱、木が倒れ道路が寸断され、死体も多くあった。船で被災地に入ると、レイテ島から避難するために船を待つ人たちと、支援に入る人や物資で港が多くの人とモノで混雑していた。本当に支援が届くのかと被災者たちは不安を感じていた。政府などは都市部で支援物資を配布していたが幹線道路から離れた地区には支援物資は行き届いていなかった。そのため私たちの団体ではその地区に物資を届けることが何よりも重要だと感じていたので支援内容を決定した。Civic Forceと協働し、食糧やテントなど必要な支援を届けることができたと感じている」と話していました。

レイテ島北部の幹線道路沿いにはたくさんの集落が点在します。どの集落の家々も簡素な造りです。今回の台風により木造の家ごと破壊されたり、屋根が吹き飛んだりと被害を受けました。台風が被害をもたらしてから3カ月が経ち、道路沿いのがれきはキャッシュ・フォー・ワーク(※)などにより徐々に撤去されていると言います。また家の再建もわずかではありますが進んでいるとのことです。
 
「3カ月が経った今でも、生活に困窮している人たちがたくさんいる。これまで実施してきたような緊急支援と野菜の種や農具など被災者が継続して働くことができるような支援を今後も続けることが有効になる。復興には時間がかかるが、今年も来年もフィリピンに台風はやってくる。家の再建には土地の所有者との問題もあり、一筋縄では解決できないこともあるが、今後被害を最小限にすることができるよう私たちは住民に働きかけないといけない。一方で、世界中から支援団体が入る中で、各団体が支援の在り方も検討する必要がある」と彼は語ります。
 
※「キャッシュ・フォー・ワーク」:大規模災害などの被災地において、復旧・復興事業に被災者を一時的に雇用し、賃金を支払うことで地域経済の復興や被災者の自立を支える手法
 
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