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被災地を支援する

2011/03/31

南三陸町で仮設風呂の設置作業を行っています

南三陸町の歌津中学校では昨日から仮設風呂の設置作業をしております。設置場所は、中学校の駐輪場で、駐輪場の屋根を利用して、昨日壁や床などの建設作業を地元大工さんの協力をえて行いました。

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本日は、お風呂を炊く運用実験を行っています。お風呂を炊く方法は2種類を想定しており、1つ目はドラム缶を使用する方法、2つ目はバイオマスボイラーという機械を使用する方法です。今日はこれらの方法を試運転し、どちらが効果的で実際に使うか決定する予定です。

ドラム缶は、コンクリートブロックで囲いを作り、近隣の山の木材(薪)やパレットなどを燃やしてお湯を沸かす予定です。沸かしたお湯はポンプ機材を使って浴 槽に送り込む仕組みです。本日、このコンクリートブロックを積載したシビックフォース号(トラック)が2台中学校に到着し、運び出しました。

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バイオマスボイラー(有機飼料を利用したボイラー)は、発電機に多量の軽油が必要になることから、本日実際に稼働させて燃費などを確認する予定です。歌津中学校近辺のガソリンスタンドでは、いまだ購入するのに長い列があり、まだまだ軽油やガソリンが不足している状況です。

避難所にいる一人の男性の方から現地スタッフが話を聴きました。その方からは「お風呂がまだない避難所もある中、自分たちだけ入っていいものか」という他の 被災者を思いやる言葉がありました。また、今回の震災に関しては、「水はありがたさを感じる一方、津波のような恐ろしい一面もある」、「この町は、過去の 人が作ったものなので、今回は自分たちが町の基礎を作って、子どもたちや次の世代に引き継いでいかなければならない」としみじみと話されていたそうです。

この仮設風呂の設置が、少しでも避難所の生活改善に繋がればと思います。