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被災地を支援する

2018/08/22

【西日本豪雨】「人出が足りない!」ー大分県日田市から愛媛県宇和島市へ

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みかんの産地・愛媛県宇和島市

愛媛県南部に位置する宇和島市は、人口約8万9000人の街。真珠や魚の養殖、みかん栽培が盛んな伊達10万石の城下町で、全国的には闘牛も有名です。

西日本一帯で広範囲の被害が発生した今回の西日本豪雨では、特に被害の大きい広島県や岡山県の被害が注目されていますが、実はここ宇和島市も甚大な被害を受けました。県内で最も多い11人が亡くなり、今も6カ所の避難所に39世帯74人(8/16現在)が身を寄せています。

「報道などで取り上げられない地域は支援団体やマンパワーが不足しがち。宇和島市に応援に入れないか」。関係団体からの情報を受けて、いち早く宇和島市に入ったのは、大分県日田市の「ひちくボランティアセンター」、松永鎌矢さんです。

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ひちくボランティアセンターは、1年前の豪雨で甚大な被害を受けた大分県日田市で生まれた民間団体で、Civic Forceのパートナー団体です。

日田市の被災地はまだ復興の途上にありますが、西日本豪雨発生後、松永さんらはまず福岡県久留米市の被災地にボランティア用の資機材を貸し出すなど支援を開始。宇和島市には、日田市の応援職員とともにに7月12日から入り、6日間にわたって被害状況を調査しました。

水害の被災地・日田から宇和島へ

「宇和島で被災した人の多くは、代々引き継がれたみかん農家。皆さん、生活の糧となっているみかんのことを特に心配していて、みかんの消毒や壊れた農具の修復などを優先し、自宅の片付けまで手がまわっていない人も多い状況です。『収入が半減してしまうだろう』という人もいました」。

 

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こう話す松永さんは、日田市だけでなく、これまで国内各地の災害で支援活動を行った経験を持ちます。ひちくボランティアセンターでは、被災した地域の家屋の泥出しなどを進めるため、少しでも多くの人材を効率よく被災地に送れるよう、行政と協力してボランティアバスの運行などを続けています。

また、日田市の職員や松永さんから、今回の宇和島市の被害について知らされた日田市の人々は、「隣県として、水害を経験した者として何かできることはないか」と思いを寄せ、すでに多くの市民がボランティアバスに参加。泥出しなどの作業に汗を流しました。また、子どもから高齢者までたくさんの人が応援メッセージを書いた土のうを被災地に送るプロジェクトに協力しています。

 

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9/1ボランティアバス参加者募集中

ひちくボランティアセンターが運営する次回の宇和島行きのボランティアバスは、9月1日(土)。出発は、日田市内を予定していますが、自力で合流できる人は、日田市民にかぎらず、全国から募集中。すでに福岡などから参加予定のボランティアもいます。松永さんは、「お盆の後からボランティアの数の急減が予想されます。たくさんの方に参加してほしいです」と話しています。

詳細は、ひちくボランティアセンターfacebookページから

 

 

 

◆ひちくボランティアセンター×Civic Force:

Civic Forceは「NPOパートナー協働事業」を通じてひちくボランティアセンターの宇和島市での活動をサポートしています。ひちくボランティアセンターとの連携は、昨年の九州北部支援をきっかけに始まり、今年7月には東日本大震災で被災した学生が日田市の被災地でボランティア活動を行うプログラムにも協力いただきました。http://www.civic-force.org/activity/activity-1921.php

詳細はこちらから→http://www.civic-force.org/activity/activity-1867.php