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被災地を支援する

2016/03/11

【東日本大震災から5年】インタビュー「あの人に聞く」Vol.6

2011年3月11日の東日本大震災から、今日で5年が経過します。東京電力福島第一原子力発電所の事故が起きた福島県の被災地域では、除染作業後に出た土や草木などを入れたフレコンバッグと呼ばれる黒い袋が、田畑や海岸部だった場所に高く積まれています。インタビューシリーズ「あの人に聞く」の第6弾は、福島の移住避難希望者の方々との交流を続ける広島県のNPO、nina神石高原の上山実さんに聞きました。

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ニーナ上山さん (1).jpg

◆ インタビュー Vol.6

NPO法人 nina神石高原 

理事長 上山実さん

 

移住希望者の選択肢の一つに

広島県を拠点に、福島からの避難・移住希望者に関する調査や移住支援活動などを続けてきました。2013年からは、Civic ForceのNPOパートナー協働事業の一環で、年に数回、移住希望者向けの「神石高原ツアー」を開催。神石高原への理解を深めてもらうことを目的に、観光スポットや病院、役場、学校、企業、住居などを案内しながら、神石高原町で暮らす魅力やまちおこしの取り組みについて紹介してきました。また、福島で実施されている移住説明会にも参加し、移住先の一つとして必要な情報を提供するとともに、原発の被害や放射能の影響、移住に対する希望や要望を聞きました。

これまでつながりのあった家族のなかには、他県や神石高原町への移住を検討している人もいます。広島と福島は遠く、また生まれ育った場所を離れる決断をするのは簡単ではありませんが、被害にあわれた方々が前を向いて生きていけるよう、皆さんにとって最良の選択をしてほしいと願っています。

 

福島 × Civic Force

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広島で活動するnina神石高原とCivic ForceのNPOパートナー協働事業は、福島県相馬市や浪江町、双葉町、大熊町など原発事故の影響を強く受ける地域の生活環境調査や住民の移住希望について聞くことから始まりました。また、広島と福島で、移住に関する説明を続けるなか、福島の問題の深刻さと複雑さを実感しつつ、実際に移住の検討を始めた家族に住居や仕事面、雇用面などの情報を提供してきました。事業としては、2015年で終了しましたが、nina神石高原では、引き続き広島の避難者の会「ひろしまアスチカの会」などとの情報交換や移住希望者への情報提供を続けています。