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被災地を支援する

2016/03/07

【東日本大震災から5年】インタビュー「あの人に聞く」Vol.4

点在する建設中の建物、道路を頻繁に行き交う大型トラック、海岸沿いにそびえ立つ防潮堤−−−−−5年前、東日本大震災で被災した地域の風景は今、めまぐるしい速さで変化しています。

2011年3月11日に発生した大震災からもうすぐ5年が経ちます。インタビューシリーズ「あの人に聞く」では、Civic Forceの支援活動で携わった方々に、改めて東北の復興や現在の活動状況、今だからこそ感じる思いなどを聞きました。第4弾は宮城県気仙沼市の舞根湾で、環境教育や森づくりに取り組むNPO法人森は海の恋人事務局長の畠山信さんです。

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◆ インタビュー Vol.4

NPO法人森は海の恋人 事務局長 

畠山信(まこと)さん

 

森里海のつながりを世界へ

 

気仙沼市唐桑町の舞根湾を舞台に、環境教育、森づくり、自然環境保全の3分野で活動しています。震災で壊滅的な被害を受けましたが、自然環境を生かしたまちの再建を目指して、研究者とNPO、企業と連携して自然環境調査を実施し、結果を漁業関係者などに広く公開しました。また、平成元年から続けてきた植樹祭を、震災後も定期的に実施。「舞根森海里研究所」が完成し、2014年からは、「森は海の恋人」の理念を海外へも積極的に発信していくため、フィリピンのネグロス島で環境教育の活動を展開しています。

こうした取り組みは、2014年12月からスタートした環境省の「つなげよう、支えよう森里川海」プロジェクトの第1回勉強会のほか、全国の講演会などでも広く紹介しています。これからも「森・里・海の連環」をテーマに自然と共に生きる生き方をより多くの人に伝えていきたいと思っています。震災で失ったものは大きいですが、震災を経験したことで見えてきた自然や人とのつながりは貴重です。これまでの成果をプログラムとしてまとめ、地方創生にもつなげていきたいです。

 

森は海の恋人×Civic Force

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自然環境を生かしたまちづくりを進める地域のけん引役として精力的な活動を続ける森は海の恋人に対し、Civic Forceは、環境調査の成果を発表するシンポジウムの開催やモニターツアーの実施、環境教育といった事業をはじめ、運営面でのサポートも継続して実施しました。また、被災した高校・大学生を支援する「夢を応援プロジェクト」の野外教育プログラムの受け入れ機関としても協力を依頼しています。