災害支援のプロフェッショナル　Civic Force（シビックフォース）

東日本大震災で被災した学生を奨学金と教育プログラムで応援する中長期復興支援事業「夢を応援プロジェクト」。その一環で「東北自然体験プログラム」を実施しています。今回、8月19～21日にわたって行われた「NPO法人森は海の恋人」との共同プログラムについてご報告します。

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宮城県の最北東端に位置する宮城県気仙沼市唐桑（からくわ）半島。豊かな自然と美しい景観に包まれ、良質な牡蠣やホタテなど豊富な海産物が生産されています。

NPO法人「森は海の恋人」は、『自然の「環」から、人の「和」を育てよう！』をキャッチフレーズに、環境教育、植林・育林活動、自然環境保全などに取り組んでいます。このプログラムは今年で3年目。宮城県出身の奨学生2名が参加し、京都大学の学生とともに、森と海のつながりについて学びました。

19日、気仙沼市唐桑に到着するとすぐに船に乗り込み、牡蠣養殖場を見学。牡蠣やそのエサとなるプランクトンについて副理事長の畠山信（まこと）さんが説明しました。また九九鳴浜（くくなきはま）に移動し、海洋生物を採取するなど生態と環境について学びました。

2日目は理事長で漁師の畠山重篤（しげあつ）さんと海ではなく山へ。森は海の恋人が27年前から始めた植林活動について畠山さんは「森が良くならないと海も良くならない。山からの栄養が海へといき、豊かな漁場をつくる」と、漁師が山に木を植えることの意義を強調しました。奨学生たちも実際にブナやアカシデなどの木を植樹し、活動の意義を理解しました。

続いて気仙沼湾に注ぐ大川や上流にある山「室根山（むろねさん）」を訪れ、「自然界は森は森、海は海と縦割りで考えるのではなく、すべてをつなげて考えることが大切。落ち葉から海までつながることを実感してほしい」と語りかけました。

最終日は2日目夜に釣ったアナゴを自ら調理。差し入れの牡蠣やホタテ、カツオなど気仙沼の海の恵みを堪能しました。プログラムの締めくくりとして、震災前は海水浴場として賑わっていた大谷海岸を訪れ、建設途中の防潮堤を見学し、防潮堤建設に対する地域住民の思いを伺いました。

3日間、豊かな自然の中で過ごすとともに、地域で活躍する大人たちと交流することにより、海と森のつながり、そしてその豊かな自然を大切に守り、後世に残していこうという森は海の恋人の取り組みについて感銘を受けた様子でした。

以下、今回参加した奨学生のメッセージを紹介します。

「地域で頑張っている大人はかっこいい」三浦　なつきさん（立命館大学3年、宮城県気仙沼市出身）

土木工学や自然科学の研究を政策にいかしつつ、自然を守り、自分たちの暮らしを守るためには、学際的な視点が重要であるとのお話しを聞き、気仙沼市やこれからの日本における自然との共生の方法を考えるためのヒントが得られました。また、地域で頑張っている大人はとてもかっこいいと思いました。

「体験することの大切さ再認識」宍戸　北斗さん（岩手大学3年、宮城県亘理町出身）

今回のプログラムに参加して海の水は山から川へ、里へそして海に行くという、漁業、農業、林業そして私たちの生活と多岐にわたっていることを学びました。机の上だけでなく、実際に出向いて体験することの大切さを再認識しました。この経験を生かし、これからも知らない世界に足を踏み入れていきたいと思います。

Civic Forceでは引き続き、「夢を応援プロジェクト」を通じて、奨学生の活動をサポートしていきます。

奨学生たちが就学を終えるまで、一緒に支えてください。

■銀行

銀行名  三井住友銀行　青山支店　普通

口座番号          7086642

口座名              公益社団法人Civic Force（コウエキシャダンホウジンシビックフォース）

※「夢を応援プロジェクト」へのご寄付につきましては、同プロジェクトのうち、教育プログラムの実施に使用させていただきます。 奨学金には使用されませんので予めご了承ください。

■クレジットカードからのご寄付

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