2014/02/20
昨年11月にフィリピン中部を襲い、甚大な被害をもたらした台風30号の発生から3カ月以上が経過しました。台風が直撃したフィリピン中部のレイテ島では被害が広範囲にわたるため、未だ倒壊した建物のがれきが撤去されておらず、被災者たちの多くは支給されたテントや半壊した家での生活を余儀なくされています。
Civic Forceは発災直後から支援活動を開始するとともに、先月、復旧・復興を支援するため、被災地の現状や課題を調査。被災地では収穫用の作物や次作用の種、農機具を失い、生活を立て直すことが困難になっており、被災者からは主要産業である農業再開のための支援がほしいとの声が多く聞かれました。
これらのニーズに応えるため、米、野菜、豆、トウモロコシの種のほか、くわ、シャベル、すきなどの農具の配布を決定しました。配布先は被害の大きかったレイテ島アランアラン市のタバンゴハイ、サルバシオン・ファーム、ランギットの3地区。アランアラン市の中でも特に貧困地域と言われるこの3地区では、行政の支援も行き届いておらず、発災から3カ月以上が経つ今も、人々の生活再建の目途は立っていません。
現地に派遣されたスタッフは支援物資の配布作業を前に、現地のパートナー団体であるCDRC THE CITIZENS’ DISASTER RESPONSE CENTER)やその地域支部であるLCDE(レイテ開発センター)と事前の打ち合わせを行いました。
LCDE事務局長のジャスミン・ジェルサレムさんは「今回の台風の被害はあまりにも大きく、私たちの事務所も建物が壊れるなど大きな被害を受けた。Civic Forceは発災直後から配布した米や油、毛布、エマージェンシーテント(緊急避難用テント)は、政府や海外のNGO支援が行き届かない地域に配布されており、本当に感謝されている。まだまだ復興に時間がかかる中、継続して支援をしてくれてとてもうれしく思う。今回の農家への支援も生活を再建させるためにニーズがとても高い」と話していました。
本事業は個人・法人の皆さまからのご寄付で実施しています。Civic Forceでは被災地の一日でも早い復興に向け、今後も活動を継続していく予定です。
写真=支援物資の配布作業を前に打ち合わせするCivic Forceスタッフの中川(左)とLCDE事務局長のジャスミンさん(中央)
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