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アジアに展開する

2013/12/12

【フィリピン中部台風支援】「人生最後の日を覚悟しました」

DSC02510.JPG大型台風30号の影響で甚大な被害が発生しているフィリピンに対し、Civic Forceはフィリピンのパートナー団体「CDRC(Citizens' Disaster Response Center)」やその地域支部のLCDE(レイテ開発センター)などと協力し、緊急支援物資の配布活動を続けています。

レイテ島東部のタナワン市、サマール島南部のギワン市で、12月5-6日、900張のエマージェンシーテント(緊急避難用テント)を配布しました。このエマージェンシーテントは、災害時連携協定を結ぶ静岡県袋井市の倉庫に保管していた大型のテントで、床面積3m×5.5m(たたみ約10畳分)、高さ2.1m、1家族6人程度の収容が可能な大きさです。重さ約30kgのテントは折り畳み式で、短時間で設置が可能。配布にあたっては、テントの立て方をより分かりやすく伝えるため、簡単なデモンストレーションを行い(写真下)、長期化が予想される被災者の避難場所などとして活用していただいています。 なお、テントの配送にあたっては、ジャパン・プラットフォームおよび日本郵船に、名古屋からマニラまで無償搬送のご協力をいただきました。
 
今回、日本から送ったテントの通関手続きなどを担当してくれたフィリピン国家災害危機管理局のバラバさんは、「日本から輸送した物資を受け取るためにはたくさんの手続きが必要ですが、今回、日本から送られたテントを被災者に配布すると聞いてうれしく思います。テントは、国際機関などからも届いていますが、多くは後日返却しなければならないのですが、Civic Forceのテントは返却の必要がなく、被災した人々の所有物となります。何もかも失った被災者にとって、とてもすばらしい贈り物です。日本の方々に心から感謝します」と話しています。
 
また、サマール島南部ギワンでテントを受け取った方からもメッセージが届きました。

 
resizeJerome.jpg「妹を助けるために戻ってきましたが…」 ―ジェロームさん(セブ市在住)
 
「ギワンの出身ですが、将来、電気技師になるためにセブ市立大学の学生としてセブで生活をしていました。台風が起こったときもセブにいました。 被害にあったここギワンには、叔母と叔父、妹が住んでいて、家にいた叔母は高潮によって家と一緒に流されてしまいましたが、なんとか命は無事でした。私は、セブに妹を避難させるため、一旦ギワンに戻って家を直す手伝いをしていますが、しばらくはここにいると決めました。 お金がないので食べ物も買えず、ボートもないので釣りをすることもできません。家もなくなってしまったので、ガレキで掘っ立て小屋をつくって住んでいましたが、日本から持ってきてくれたテントのおかげで、もう少し家族とぐっすり眠ることができそうです。日本の皆さんに感謝します」
 
 
 
resizeChristina Gangin.jpg「人生の終わりを覚悟」 クリスティーナ・ガンジンさん(ルソン島在住)
 
「普段はルソン島南部にあるカヴィテというところに住んでいますが、台風がきたときは休暇でここギワンの叔父の家で過ごしていました。ちょうど11月8日に自宅に戻る予定でしたが、台風で戻れなくなってしまいました。屋根が吹き飛ばされ、窓ガラスが粉々に割れたかと思うと、膝まで水が上がってきたので、急いで2階に避難しました。隣の家の人も叔父の家に避難してきていましたが、人生最後の日と覚悟しました。ここで暮らす多くの人は海の近くに住んでいて、皆すべてを失ってしまいました。被災したこの場所に母を置き去りにはできないので、しばらくは一緒に避難生活を続け、クリスマスまでには一旦自宅に戻りたいです。地元の市場では、通常価格の3倍で売られていますが、早く元に戻ってほしいですね
 
 
resizeElsie Kaibog.jpg
「雨風をしのげる日本のテント」 ―エルシー・カイボッグさん(ギワン市在住)
 
「今回の台風で何もかも失ってしまい、漁師である私の夫は船をなくし、魚をもう一度取りに行くことができなくなってしまいました。私たちには、4人の子どもがいますが、収入がなく何も買うことができなくなってしまったので、支援物資に頼って生活しているような状態です。今もこうして雨が降り続けていますが、一時避難所は水が中に入ってきてしまったり、避難場所としては十分ではありません。そうしたなか、Civic Forceが届けてくれたテントのおかげで、雨にぬれずに過ごすことができそうです
 
 
 
 
 
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