災害支援のプロフェッショナル Civic Force(シビックフォース)

活動報告

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2011/07/22

連帯感を強めるアイテムたち

3月11日からこれまで、全国からたくさんのNPOやボランティア団体が被災地に入り、さまざまな支援を展開してきました。緊急支援フェーズから復旧・復興支援フェーズへと、被災地で求められる支援の形が変わるとともに、被災地から撤退するボランティア団体や新規参入する団体もあり、ボランティア団体たちは新陳代謝を進めています。

早くから社会福祉協議会と自衛隊との協力関係を築き上げた石巻災害復興支援協議会には、280もの支援団体が登録をしています。実際に最近活動を展開しているのは約20団体ほどですが、毎日の成果報告会議には50人もの活動リーダー、団体リーダーが集まります。協議会の事務所には、各々のボランティア団体が着ているビブスやTシャツが飾られていました。

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(石巻災害復興支援協議会の事務所に飾られているビブスたち)


震災直後は、支援者であることを示すために団体のオリジナルジャンパーやTシャツが必要でした。一目見て普通の服装だと、支援者にも関わらず炊き出しのおにぎりが配られるなど、被災者と間違えられることも多々ありました。今では誰もがビブスなどを着て自分の所属がわかるような服装をしています。

一方、気仙沼市大島でも島内で支援活動を行うボランティア団体が情報交換を行う会合が、ほぼ毎日開催されています。この会合は、変化する支援ニーズに対応するため、各団体で情報共有を進め、それぞれの団体でできることできないことの過不足を補いたいという狙いがあります。大島では長期で滞在する個人ボランティアを含めて約10の組織が活動しています。

大島では、がれき撤去などに訪れた個人や団体ボランティアに、大島復興チーム(おばか隊)がインストラクターとして活動しています。大島で活動している団体のほとんどはおばか隊と一緒に活動しています。おばか隊では復興に向けて力を合わせようと、オリジナルポロシャツとリストバンドを作成しました。おばか隊メンバーが着るだけではなく、彼らにお世話になったボランティアたちがお土産代わりにそれらを購入し、将来復興した大島に来ると約束をして島を後にします。Civic Forceのスタッフもポロシャツを着て、大島で活動をしています。

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(大島で販売しているリストバンドとポロシャツ。激励に訪れる芸能人のほか、ボランティアなども購入している。みんなでつけて連帯感を強めている。)

被災地で活動していると、各地でさまざまなメッセージ入りTシャツやステッカーを目にすることができます。それらのアイテムが地元の方々とボランティアとの連帯感を高めるのに一役も二役も買っています。