広範囲に甚大な被害をもたらした東日本大震災。時間の経過とともに復興の動きが着実に進む一方、時が経ったからこそ見えてきた課題や新たな問題も浮上しています。震災後に拍車がかかった過疎・高齢化、増える孤独死や震災の記憶の風化、そして避難指示解除後も帰還が進まない福島の一部の地域では、荒廃した街の再建が課題となっています。統計上の数値では見えてこない膨大な自主避難者への支援や子どもたちの"保養"のニーズも減ってはいません。
Civic Forceは、発災直後からこれまで様々な形で被災地の復旧・復興にかかわり、2013 年から2019 年3月には、高校・大学生ら対象の奨学金プログラム「夢を応援プロジェクト」を実施しました。元奨学生たちの多くは、震災の影響で非常に厳しい環境下に置かれていましたが、全国の皆様の応援を受けて立派に成長し、今は社会人として活躍しています。
「これからは自分が人の役に立ちたい」「復興をこの目で見届けたい」「震災の経験を後世に伝えたい」。元奨学生たちから寄せられた思いを次につなげるため、 Civic Forceは2019年秋、新たに「夢を応援× NPOパートナー協働事業」を開始しました。本事業では、専門性や地域性を生かして活動を続けるNPOとタッグを組んで、被災地域の復興と将来を担う若い世代のための新しいまちづくりをサポートします。テーマは主に以下の3分野。連携先の選定・評価にあたっては、多方面で実績のある複数の外部専門家と協力しています。