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活動報告

被災地を支援する

緊急支援物資の大規模調達・配送事業

2011/04/16

4月15日(金) 「生きていてよかった」―小規模避難所への物資配送

南三陸町における支援物資の流通の課題を解消するため、Civic Forceでは避難所をまわって話をうかがいながら、小規模の避難所や物流拠点に物資がより効率的に流れる仕組みを試行しています。

4/15は、災害対策本部とも協議をした結果、南三陸町のメイン倉庫以外に、石浜集会所と名足(なたり)保育園という町内では比較的小規模とされる拠点に4トントラックを1台ずつ配車して、前日までに予め聞いていた必要な物資をお届けしました。

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石浜集会所は、約40名の方々が暮らしているほか、周辺の民家に暮らす約250名の方々への物資の配布拠点となっています。Civic Forceでは数日前にこの集会所にうかがい、物資の必要性をヒアリングしました。
そ こで分かったのは、この集会所には2、3日に一度しか物資の搬送がなく、食料や生活のための日用品が慢性的に不足していることです。ご高齢のかたが多いた め、ご自身たちで近くの大きな倉庫まで荷受にも行くことができていません。発電機を使って自炊ができるようになったため、食材以外にも調理器具を必要とし ていることも分かりました。

そこでまぐろ缶やのり佃煮など栄養価の高い食材のほか、割り箸、フライパン、包丁、まな板、お玉、缶切りなどの調理機器に加えて、衛生管理のための消毒液、石鹸、モイスチャーソープやウエットティシュなどの日用品や肌着などをお届けしました。

集会所の前は細くて狭い坂道で、4トントラックは集会所の約10m手前までしか入れることができませんでした。すぐ近くまで4トン車が到着したことを知ると、集会所の皆さんが出てきて、荷物を軽トラックに積みかえて集会所まで坂道を押して運んでくださいました。

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必要な物資を迅速に届けることができたことに評価をいただきました。
特に南三陸町でも水揚げされていたまぐろを思い出され、まぐろの缶詰に涙する方もおられました。「本当に涙が出てきた、生きていてよかった」の言葉に、「この仕事をしていてよかった」とトラックの運転手さんが言葉少なに話をしてくれました。

そのほか名足保育園にも、事前にお邪魔して必要とうかがった食料やガスボンベ、アルコール消毒剤や肌着などをセットにして、4トントラック1台で配送させていただきました。

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南三陸町内に4か所設営した手作りお風呂は、たくさんの方々にご利用いただいております。
荒砥保育園のお風呂には、遊びに来た4、5人の子どもた ちが絵を描いてくれました。また、お湯を沸かすなどの運営を担ってくださっている養殖業を営んでおられた方から、近隣の特別養護老人ホーム「いこいの海 あらと」にちなんで、「いこいの海 あらと温泉」と命名してくださいました。

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※お知らせ: 4/17(日)午前8:25~8:52に放送予定のNHK(総合テレビ)の経済番組「サキどり↑」の中で、Civic Forceの活動の一部が紹介される予定です。