2019/10/27
台風19号の上陸から10月26日で2週間が経ちました。大規模な土砂崩れや水害などにより、13都県の87人が亡くなり、まだ行方不明の方もいます。住宅の全半壊は3400棟を超え、浸水は7万棟近くにのぼります。内閣府によれば、26日朝の時点で避難所で生活する人は6224人でしたが、台風21号の影響で大雨が降り、25日午後から2000人以上増加。まだ被害の実態が明らかになっていない地域もあり、被害をあらわす数字はさらに拡大する見込みです。
「最悪の年。これだけの災害が自分の身にふりかかるなんて想像もしていなかった」。こう話すのは、台風15号、19号、そして21号とここ数カ月で3度の大雨に見舞われた千葉市市原市の男性。台風15号から千葉市で支援活動を続けてきたNPO職員も「復旧の途上にある街にまた洪水が押し寄せ、対応が追いつかない」と窮状を訴えます。長野市内の避難所で生活する高齢の女性も「もう疲れ果てた。将来の住宅再建もどうなるかわからず不安」ともらします。
台風19号の発災直後に長野市内に入り、被災した病院患者の救急搬送を行った緊急合同支援チーム(Civic Force/A-PADjapan/PWJ)は、引き続き長野県、福島県などで避難生活を送るみなさんに必要な物資を届けています。また中長期的な視点で、地域の復旧・復興をサポートするための調査を開始しています。引き続き皆様のご支援をお願いいたします。