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被災地を支援する

2018/10/17

【西日本豪雨】あの日から100日、真備に響いた歌声と笑顔ーNPOパートナー協働事業

 

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「みんなを笑顔に!」ー公民館に700人が集結


「平成最悪の豪雨」と言われた西日本豪雨から100日。生活圏の8割が浸水するなど甚大な被害を受けた岡山県真備町で、10月14日、シンガーソングライターの沢知恵さんとMONGOL800のキヨサクさんによる弾き語りコンサートが開催されました。会場となった真備公民館(箭田分館)には、真備町内外から700人もの人が集まりました。

このコンサートは沢知恵さんが代表を務める「ともえ基金」によって運営されていますが、実はこの事務局などを務めているのが、真備町で活動するNPO法人「岡山マインド『こころ』」です。

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誰もが安心して暮らせる場づくりと地域づくり

岡山マインド「こころ」は、心の「病」を抱えた当事者・家族が安心して生活できる支援体制とやさしい地域づくりを目的に、2002年3月に設立された真備町の団体です。20人の精神障がい者らが「仲間とともに尊厳を持った暮らしを作りたい」と自ら事業所を建てて以来、高齢者向けの弁当配達や地域の子どもたちを預かる「マインド親子クラブ」、音楽祭の開催などさまざまな地域活動に取り組んできました。2011年には念願のグループホームと地ビール醸造所、ビアホールを立ち上げ、瓶にラベルを貼ったり、レストランでの接客もするなど、地域の人々が気軽に立ち寄れる場を実現しつつありました。

ところが、今年7月の西日本豪雨で、麦芽をつくる作業所と町内のグループホーム6部屋が全壊。ビール醸造所とビアホール、そして併設するグループホームも床上浸水し、利用者18人は真備町内の精神科病院に避難入院することになってしまいました。しかし、代表理事の多田伸志さんらは、水がひいた翌日から町内外の障がい者や支援者とともに地域の家々の泥出しや清掃を行うボランティアを組織し、地域の復旧に邁進してきました。そして、人口流出などが大きな課題となるなか、震災前から続けてきた「地ビールと音楽の夕べ」を復活開催。8月25日には300人、9月15日には400人が集まり、音楽を楽しむだけでなく、再会を喜び、被災後の思いを語り合う場となりました。

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みんなの思いが一つに

今回の弾き語りコンサートも強い思い入れのある活動のひとつです。多田さんは、「音楽はいい。みんなの気持ちが一つになって、たくさん泣いて、最後に”ありがとう”と行って別れていきました。皆さんの笑顔が増えてきた気がします。これからも続けていきます」と語ります。

Civic Forceの「NPOパートナー協働事業」では、被災して使えなくなってしまった当団体の音響機材や楽器の購入費用などを支援し、こうした音楽祭の開催や障がい者らの音楽活動をサポートしています。

地域の困りごとを解決する「お互いさまセンター」

また、岡山マインド「こころ」では、災害前から真備町内の高齢福祉分野事業所と障害福祉分野事業所、医療、行政、社協とともに「真備地区関係機関・事業所等連絡会」の活動を続けてきましたが、発災後、このなかに被災者支援プロジェクトを立ち上げ、地域の困りごとを拾い上げ解決につなげる「お互いさまセンター」を設立。医療・福祉の専門家集団として、地域の人々の相談に応じる事業を展開していく予定です。Civic Forceでは、このセンターの事務局を務める岡山マインド「こころ」の運営費などをサポートし、度重なる協議会の開催、長期にわたるまちづくり研修などの活動をバックアップしていきます。

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