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令和2年7月豪雨 物資支援

「今度は暑さ対策」ー物資定期便プロジェクト進行中

7月3日以降2週間近くにわたり梅雨前線が停滞し、各地に甚大な被害をもたらした「令和2年7月豪雨」。九州を中心に広範囲で総雨量1000mmを超える記録的な大雨が降り、冠水・浸水等の被害により、今も熊本県を中心に2000人以上が避難生活を余儀なくされています(7月22日時点)。

浸水した家屋や農地などに入り込んだ大量の土砂の撤去といった復旧作業は、被災者個々の力だけではとても間に合いません。新型コロナウイルスの影響で、県外・域外からのボランティア等人手不足が深刻な課題となるなか、避難所に身を寄せる人たちの心身のケアも十分ではありません。

Civic Force(シビックフォース)は、空飛ぶ捜索医療団"ARROWS”の一員として、7月4日から緊急支援活動を開始し、孤立集落のレスキューから避難所の設置・運営支援、避難者の診療活動などを実施しました。現在、熊本県人吉市や球磨村、大分県日田市、福岡県久留米市、佐賀県などの避難所や災害ボランティアセンターと連携し、日々変わる被災者の方々のニーズに応える緊急支援物資を調達・配送しています。

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物資のニーズは日々変わります。被災状況や地域、個々の事情によっても異なります。今回の水害の場合、Civic Forceは発災から数日は避難所設営前後に必要な物資としてマスク、非接触型体温計、消毒液といった感染対策グッズをはじめ、着の身着のまま逃れてきた人々の下着、タオル、寝具などを届けました。また、道路の復旧が進み、ボランティアの受け入れが始まると、ブルーシートや水分補給の飲料など泥等の片付け作業に必要な物資を提供。避難所では、風通しをよくするために窓を開けており、蚊取り線香など思いも寄らないニーズがあがってくることもあります。7月後半に入った現在は、暑さ対策として、扇風機の貸与なども行っています。

こうした物資は、主に姉妹団体A-PADジャパンが提携する佐賀県の倉庫を拠点に、被災地へ運び出されます。物資の調達にあたっては緊急災害対応アライアンス「SEMA」など多くの企業の皆様にご協力いただいています。21日には、アパレル企業 BEAMSから届けられたチャリティTシャツを、人吉市の避難所にお届けし、歓声の声があがりました。

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新型コロナウイルスの影響で、外からの支援を受け入れない方針を示した県もありますが、Civic Forceは、発災直後から避難所をまわり運営や支援に関わる人々との信頼関係を大切にしています。そして、スタッフ自身も感染対策に配慮した上で、日々移り変わるニーズに迅速かつ的確に応えられるよう、スタッフ一同尽力しています。

明日から始まる連休中も梅雨前線の停滞で九州に再び大雨が降るおそれがあります。引き続き被災地を一緒に支えてください。

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