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新型コロナウイルス感染症 NPOパートナー協働事業

住民主体の地域づくりを続けるPOSKO「個庫茶屋メンバー」(後編)

前編でご紹介したようにパン工房や住民の交流スペースなど様々な活動拠点をもつ個庫茶屋メンバー。代表の園田さんが関わってきたもう1つの拠点として、物資支援の拠点となってきた場所があります。

知人を通じて全国から届けられた衣類や生活用品などを自宅横の倉庫に集め、訪れた地域住民に手渡してきました。物資配布だけではなく、被災者の交流の場ともなっていた拠点です。他に訪ねる場所がない、被災で様々な想いを抱えた被災者が訪れていたと園田さんは当時を振り返ります。「賑やかな昼間じゃなく、静かになった夕方にそっと訪れる方もいらっしゃいましたね」。物資支援拠点は今年3月にいったん終了しましたが、すぐ横の建物で帽子やエプロン、遊戯服、アームカバーなど布製品を製作するものづくり工房を始め、地域内外の人との交流が続いています。

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「こうした活動が地域のコミュニティづくりに繋がり、緊急時だけではなく、普段の生活やもし次の災害が起こった際の助け合いに繋がる。地域住民が主体となる災害や防災、地域の復興には個庫茶屋メンバーのような活動が不可欠」と話すのは被災地NGO恊働センター顧問の村井雅清さん。阪神淡路大震災以降、全国各地で発生する災害の被災地において支援を続けてきた経験から地域の人の主体的な復旧・復興の取り組みを後押ししてきました。

そんな村井さんらのさりげないサポートも受けながら、園田さんは活動を続けています。"被災者支援"と大きく構えるのではなく、身近にいる人たちの困りごとに目を向け、地域住民として自分たちができることを考え、行動する。地域内外の様々な人の手を借り、それぞれの経験を生かして助け合う、"普段着の支えあい"を行う。何か地域のためにしたい、という想いがある人の背中をサポートする。それが地域の助け合いのコミュニティを形成しています。

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週末には被災した元・味噌蔵前でのマルシェも開催。蔵のオーナーと協力して、若い人たちの意見をまちづくりに取り入れる活動を始めています。被災家屋をリフォームした絵画教室も始める予定で、地域の人が主体となり、その力を生かす活動はまだまだこれからが正念場です。2021年5月から始まったシビックフォースと被災地NGO協働センターの協働事業では、個庫茶屋の活動支援を行うとともに、この活動を全国に広め、今後の災害支援に役立てるため活動記録誌の作成もサポートしていきます。

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