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活動報告

アジアに展開する

2012/12/14

【フィリピン台風支援レポート3】「民間からの支援は初めて」――ダバオオリエンタル地域

12月4日にフィリピン南部ミンダナオ島を直撃した台風24号の影響で、11日までに死者700人以上、行方不明者890人以上の深刻な被害が出ています。

Civic Forceは、台風発生直後から現地NGO団体「CDRC(Citizens’Disaster Response Center)」と連絡を取って被災地の情報を収集し、9日に日本からスタッフを派遣。ミンダナオ島到着直後からCDRC、地元のNPOやボランティア、日本から一緒に向かったピースウィンズジャパン(PWJ)などと協力して、緊急物資配布に向けた物資の買い付けと、一家族6人用に小分けし“パッキング”する作業を行いました。
 
昨日13日夜に、都心部から車で約7時間離れた場所にあり特に被害の大きいとされる「ダバオオリエンタル地域」にスタッフが到着し、同地域内の“バガンガ”という海沿いの村で、今日14日から、物資の配布作業を開始しています。(これらの活動資金は、ジャパン・プラットフォームの助成金も含まれています)
 
到着したダバオオリエンタル地域は、台風の影響で電気などのライフラインがすべて止まっています。コンクリートの建物はかろうじて残っていますが、木造家屋は壊滅的で、屋根のある家はほとんどない状態。道沿いの木々も台風の強風になぎ倒されています。被災した人々は学校やガレキなどでつくった簡易の家などで、その場しのぎの生活を送っています。宿泊施設なども被災しているため、到着した13日夜は、スタッフも近くの学校で被災した人々とともに雑魚寝しました。
 
また、同地域では、政府から米の配給が一度あった以外、特に支援物資などは届いていません。「海外の民間団体からの物資が届くのは今回が初めて」とのことで、被災した人々は列をつくって配布を待っていました。配布に当たっては、CDRCのパートナーであり、各地域の被災者情報などにくわしい“リージョナルパートナー”が、事前に作成した名簿の情報に沿って整理券を配り、順番に緊急支援物資を配布しています。
 
なお、インターネットや電話などが使えないため、これらの情報は、ダバオオリエンタル地域で活動中のスタッフから衛星電話で聞いた情報をもとに記載しています。
 

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12月12日深夜、ダバオオリエンタルに向けて出発するCivic Forceスタッフらの出発に合わせて、徹夜で作業する地元ボランティアの皆さん。ダバオシティで買い付けた支援物資を一家族6人用に小分けし“パッキング”する作業を行っています。これらの物資を今日14日に配布しています。
 
 
 
 

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Civic Forceではスタッフ派遣と合わせて、皆様からのご寄付を募っています。23万人もの人々が被災したフィリピンの台風支援に対して、皆さまのご支援を賜りたく、指定寄付口座をご案内致します。

■三井住友銀行 青山支店 普通 7027403   公益社団法人Civic Force(コウエキシャダンホウジンシビックフォース)

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